夜、和食がいただきたくなったので席は空いてないだろうなーと思いながらも問い
合わせしてみると、テーブル席なら空いていると言う。どうもこのお店とは相性が
良いようです。一週間前に伺ったばかりですが、月が変わってメニューも新しくな
っているはずの倉吉市上井 「懐食 鈴乃希(すずのき)」さんへ。

こちらは、個室が3部屋とテーブル席が1席ありますが、テーブル席は初めてです。
奥の厨房前にテーブル席があり、4人でも十分な大きさがあります。個室ではない
のですが、一席だけですので他のお客様を気にする事はありません。お手洗いへの
お客様が時折、横を通られるぐらいでしょうか。
いつもの様に月コース(3800円)。
先付け。イチゴと金柑と大徳寺麩とパルマ産生ハムの白和え。しっかりした味の麩
はぷにぷにとしていました。トップのチーズとお豆腐、生ハムとイチゴ。平べった
いチーズはクロカンテと言い、パルメザンをフライパンで薄く焼いたものとの事。

造り。北海道産の本ほっけと甘エビ。ほっけは山葵でいただきます。食感はねっと
りして、脂がのっています。皮は炙ってあり美味しいです。甘エビにかけてあるの
は甘エビの子で作られた塩辛。こちらの方がさらにねっとり感が強いです。旨い。
器もいいですねー。

こちらが八寸(3人分)。「うゎー」と毎度の歓声。そして、いつもの物腰の柔ら
かいお兄さんが説明して下さいます。昨日が節分でしたので柊があしらってあります。

ほっくりとした大豆と海老の生姜煮、蕪で巻かれたわかさぎの紅梅煮、かつお出汁
が利いた水菜と焼き鯛のほぐし身の辛子ゼリー和え、赤唐辛子がピリっと利いた白
身蓮根の香身餅まぶし、〆鯖とかぶらの小袖寿司、こってりとした味のこんにゃく
とクルミの胡麻和え、えび芋の味噌田楽、独特の臭みのこのわたと大根の和え物。
いろんな味が楽しめます。

ぐつぐつと煮立っている白魚とアオサと菜の花の玉とじ。アオサの香り、山椒の香
り、みつ葉の香り、出汁と玉子のバランスが良い感じです。春を感じる一品。

強肴。丹波篠山産のしし肉、炭火焼き。上には石垣島の塩と浜納豆のパウダー。
少し燻しの炭火焼き特有の匂い、しっかりした食感ですが、噛むと脂がぱっと
口に広がります。表面がキラキラする程の脂と浜納豆の風味を楽しみます。とて
も美味しいです。

今日の土鍋炊き込みご飯は、切り干し大根とちりめんじゃこ。

いつもの様にお兄さんが素早くかき混ぜてよそって下さいます。この時ご飯の匂い
が辺りにふわっと立ち上がります。これが楽しみなんです。

米粒がたっていて、ちりめんの山椒がピリっとした所がとても良い。たっぷりの量
で、鍋の底にはお焦げもあり香ばしく美味しくいただきました。

食後も舌の痺れが残っていましたが、デザートでさっぱりと。黒ごまのくず餅と自
家製白ごまアイス。きな粉がとても懐かしい味でした。

このお店日曜日が休業日なんですが、2月は少し変則的になっていました。
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- 2012/02/04(土) 23:49:09|
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