夕食をとあるお店でいただこうと思って行きましたが駐車場が満車だったので、少
し離れた所に止めて歩いて向かいます。向かう途中、このお店の前を通ると中の様
子が少し見えました。あれ、空いているみたい、ずっと行ってみたいとは思ってい
ましたが、お酒の飲めない2人には今一歩が踏み出せないお店。しばし悩んで、恐
る恐る入店したのは、倉吉市山根の「あぜくら」さん。とあるお店は次回に持ち越し。

カウンター席と小あがりの席数席ととてもこぢんまりとしていて、お店は3人で営
業なさっていていました。
カウンター席に着き、まずはウーロン茶をお願いして、お品書きを見ながら何をい
ただこうかと悩みます。こちらが今日のお品書き。お料理の名前を見ていると初め
てのものなどありどんな料理か想像して楽しいものです。
(クリック拡大)

お通しは、お出汁の利いたじゅんさい餡の山芋豆腐。

お造りは3種お願いしました。〆さば(550円)、〆さば炙り(550円)、白
ばい(630円)。器に盛られた姿が美しいです。程良く〆られ、身はとろっとし
てます。脂は少ないので、さっぱりとしていますが、旨味は十分引き出されていま
した。炙りはとても香ばしく、さらにとろっとして、こちらは脂ものっています。
この両者は同じ鯖ではないと感じました。それとも炙る事でそんな風になるのかなー。
白ばいは定番のコリっした食感と甘さです。きちんと仕事がされた〆さばの美味し
い事。この時、料理人の姿を垣間見た様に思います。

生ハムの生春巻き(580円)。皮がもっちもっちで、中の野菜はシャキシャキ、
ハムの匂いも良いです。

酢がきをお願いしていたよこりん、お品書きにかき酒蒸し(630円)を発見。慌
てて変更してもらっていました。かつお出汁で蒸らされたかき、火の通しが絶妙と
よこりん絶賛。旨~。

今が旬のもさえびは造り、焼き、揚げとあります。どれもいただいてみたいですが、
久しぶりに焼きを選んでみました。もさえびの塩焼き(550円)。毎度の事なが
ら、登場した瞬間辺りに漂う甲殻類特有の甘い匂い、これがたまりません。パリパリ
と音を立てながら頭からかぶりつきます。焼きは甘さが際だちますが、塩が利いて、
さらに甘さが突出します。もさえび塩焼き、手で掴んで食べるべし。

変わった所でもずく天ぷら(550円)。塩抜きしたもずくをそのまま天ぷらにし
たものだそうです。歯応え、ぬめり、海って感じでとても美味しいです。

かんぱち西京焼き(600円)。香りが良く、身がふっくらとして、火が通し過ぎ
ずこれまた絶妙。

牛すじ出汁のおでん、あつあげと大根(各100円)。煮込みは浅いので、さっぱ
りとしています。濁りのない汁です。

れんこんまんじゅう(630円)。かつお出汁がとってもよくわかる銀餡仕立て。

素揚げされたれんこんまんじゅうの表面の焦げた所が鼻孔をくすぐる良い匂いです。
食感が残された部分もあり、とっても美味しいです。

〆はすっぽんすーぷ玉子とじ(840円)。微かに生姜風味でうす塩のさっぱりし
たすーぷです。すっぽんのエキスだと思うと体に良さそう。底の方にはコラーゲン
らしき塊がありました。

お気に入りランク。よこりんは、お造り、もずく天、西京焼き。ひさごん、お造り、
れんこん、もさえびの順でした。
お料理をいただいている間、お若い大将は黙々とお料理なさっていて、料理人のオ
ーラが漂っていました。
満足のお料理の数々。最後に「とても美味しかったです」と申し上げ、あぜくらさ
んを後にしました。
お店を出たら、女性の方が追いかけていらっしゃいました。忘れていた様でカメラ
のキャップを届けて下さいまして、その時少しお話を。ずっと行って見たかったの
ですがお酒が飲めないのでなかなかお伺いできませんでした、今日おうかがいでき
て良かったですと。あぜくらさんは宣伝をほとんどしていないそうですが、知る人
ぞ知ると言ったお店ですね。
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市内での夕食の後、定例の反省会。砂糖不要ですが、コーヒー用のスプーンでドー
ナツを器用に刻んで、掬って食べるのが我が家のスタイル。なので、砂糖は要らな
くてもスプーンは必需品。

- 2012/03/20(火) 23:39:58|
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