このお店、ブログを始めるよりずっと前から行ってみたいと思っていましたが、我
が家からはかなりの距離。島根の端っこですからねー、ちょっと行ってみようと言
う分けにはいきません。
週の半ばに土日が家を空けられる事となり、急遽お休みをいただきプチ温泉旅の計
画をしました。もちろんこのお店の時間に合わせて、お宿や温泉コースを設定しま
す。金曜日一日にしては、なかなかコアな計画ができました。
朝6時半、強風大雨のなかプチ温泉旅の開始。ひたすら車を走らせて、8時50分
には大田を過ぎ、9時50分にはやっと浜田まで来ました。ここら辺りまで来ると
ナビの到着時間も信用できそうです。途中色気を出して温泉に入ろうとしたり、ナ
ビに騙されたりして時間は余分にかかりましたが、5時間(250km)後に今回
のお目当てのお店に到着。海辺の高台に建つ、青い屋根と白い壁が印象的な益田市
のフレンチ「
ボンヌママン・ノブ」さん。写真で見ていた建物を目の前にしてちょ
っと感動。

入店する前から、白い窓枠の向こうに青い海が見えています。とても美しい、入ら
ずにはいられない、そんなエントランス。今日は満席の様です。

早速入店、予約の旨を告げると、窓際の席へ案内されました。予約の時、窓際はす
でに満席とおっしゃっていたので、とても嬉しいです。他のお客様がまだいらっし
ゃらないので、店内を撮らせていただきました。

白を基調とした店内、クロスは紺色。大きな窓でとても明るく、眼下には海が一望
出来ます。今日の海は群青色、少し荒れて白い波高、近くに遠くにカモメが舞って
います。防波堤辺りにイルカが見える事もあるそうです。

ランチメニューはこちら。3種類ですね。実は予約の時、ランチの時間にディナー
メニューをいただけないでしょうかとお伺いしましたが、時間もかかりますし、
3000円のコースでも十分楽しめますよとすすめられ、お願いしていました。
今回の3000円コースは、メニューのグルマンコースにスープとコーヒーが追加
されたもののようです。

今日の内容はこちら。

まずはドリンクをチョイス。アルコールもありますが、ジンジャエールを。このロ
ケーションで、このセッティング、絵になるなーなどと思いながら料理を待ちます。

前菜はイチジクとアーモンドのケークサレ。香ばしいアーモンドの香り、チーズの
匂い、イチジクの香り、カリッと仕上がっています。野菜はカブのピクルスや濃厚
なドライトマトなど。丸いパンはお代わり自由です。

紅茶風味のカボチャスープ。紅茶のほのかな香り、クリーミーと言うよりサラッと
した軽い感じ。たっぷり過ぎる程ありますが、すーと入ります。後味すっきり。浮
き実は自家製のチーズパン。

食事がゆっくり進んで、時間を忘れそう。遙か沖合には島が見えます。お聞きした
ら、今は無人島の高島と言うそうです。
お魚料理、鯛とカレイのポワレ、ホタテのクリームスープ仕立て。メニューでは、
カレイとなっていましたが、実際は鯛とカレイの2種でした。

鯛の皮の香ばしさが立ち上げって来ます。ふんわりとした鯛とカレイに胡椒の利い
たソースが絡みます。かなりの量ですが、飽きないです。ふっくらとしたジャガイ
モの素朴な味、しんなりしたキャベツはスープをたっぷり吸い込み、オーブンで焼
かれた感じの玉ねぎはとろっとして甘くなっています。お魚と野菜を交互にいただ
き、色々な味を楽しみます。

お肉料理、ポークの黒胡椒焼き、タプナードソース。

タプナードソースは、黒オリーブ、アンチョビ、トマトソース、ニンニクで作られ
ているそうです。ポークは長時間じっくり焼かれた感じで適度に脂が抜けて、脂身
の所が良い感じになっています。もしかしたら油に漬けてあったかもしれませんね。
オリーブの香りとアンチョビの匂いが混ざって臭覚を刺激します。野菜もいろいろ
あります。アイスプラント、スナップエンドウ、菜の花、ドライトマト、カブ、
ニンジン、ブロッコリー、パプリカ、これらにタプナードソースをつけていただき
ます。

お魚もお肉も、もちろん美味しいのですが、特にお野菜がとても美味しくいただけ
ました。野菜の旨味が引き出されていると思います。奥様に「野菜がとても美味し
かったです。」と申し上げたら、「シェフも喜びます。」とおっしゃっていました。
デザートは、シェフの特別仕立て。遠い所から来ていただいた事、ディナーをいた
だきたいと言っていた事などでシェフからサプライズプレゼントでした。名前はは
っきりと覚えていませんが、苺のシャーベット、ホワイトチョコレートのムース、
ミルクの泡かけ。

なんとも、嬉しくなるデザート。とても感動して、「記念になりました」と奥様に。

余韻にひたる一時。ローケーションの素晴らしさ、美味しい料理の数々、フレンド
リーな接客、シェフの心遣い、思い出に深く残るランチとなりました。

帰り際、皆さんにお礼を申し上げ、いつか家族でお伺いしたいと。奥様からは小腹
が空いた時にでもどうぞとお菓子のプレゼントまでいただき、念願であった「ボン
ヌママン・ノブ」を後にしました。
温泉巡りの後、お宿にてフォンダンショコラをいただきながら、またまた青と白の
レストランの話題。

- 2012/03/31(土) 22:11:42|
- フランス料理|
-
トラックバック(-)|
-
コメント:3
はるか遠くまでやって来たかいがありました。ロケーションもお料理も良かったですが、お店の方の心遣いにとても感激しました。またいつ行けるかはわかりませんが、ぜひ再訪しようと、よこりんと話している所です。
- 2012/04/05(木) 18:33:41 |
- URL |
- ひさごん #TUPMmKso
- [ 編集]