今年も桜の季節。僕たち夫婦にとって真庭市落合の「醍醐桜」に会いに行くのは、もう
使命感にも似たものがあります。どんな状態であろうが幹の周りを何周かして、その
時何を感じるのか。
今年は、朝早く4時30分に出発。勝山を過ぎて、月田を過ぎて、栗原線のあの離
合できない程の道も、バイパスが出来ていて、順調に進み、渋滞も無く、一気に山
の上までやってきました。到着5時50分。
空は曇ってうす暗く、明け切らぬ空を背景に桜のシルエットが浮かび上がってきま
した。

毎年同じ時に開花するミツマタの花。今年も桜と一緒に元気に花を咲かせていました。

桜の近くに人は少ないですが、少し離れた所には三脚カメラがずらりと並んでいま
す。朝日に映える一瞬を狙っていらっしゃる様ですが、今日は雲で残念。僕たちに
はそんな事は関係ないので、カメラの前をゆっくり回ります。どこかのご夫婦も僕
たちと同じ。

大きな幹、横に這う様な太い枝。この姿を見る度に溜め息がでてきます。

ゆっくり周りながら祠の近くまでやってきて、少し離れて見上げます。小雨の中、
風に揺らぐ桜、時折花がひらひらと散ってゆく。

そして、祠まで行き間近から幹の襞を目の前にして、老巨木の太さを前にして、やっ
ぱり溜め息。

さらに回って真後ろ辺り、この位置から見る桜はいつもシルエットで枝がくっきり
と見えます。今年は光の関係か、花もよく見えていました。

人もまばらで、空は曇り、どんよりして、どことなく寂しさを感じます。

さらにゆっくりともう一周します。小雨の中に佇む巨木はひっそりとして、清々し
さが漂っていました。畏怖の念、迫力、圧倒、神秘さ、包容力、妖艶。そんな感じ
よりおばあちゃんの愛らしさを感じました。
感じ方は毎年違います。その時の桜の姿と今の自分を知らず知らず照らし合わせて
いるのでしょうか。

少しずつ人も増えてきました。今年もさよならです。

いつもと同じ様に振り返って、「また来年」と。
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- 2013/04/07(日) 22:32:39|
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