「
落河内のカツラ」 (鳥取市河原町北村)
この巨木はずいぶん前に三朝町中津から山越えした時に偶然見た事がありました。
その時はただ大きな~と言う印象でしたが、最近巨木に興味をもって、再度間近で
じっくり見たいと思っていました。
鳥取市河原町の三滝渓を目指し、途中巨木の案内に従って右折し、山道を上りなが
らカーブを曲がると左手に突然姿を現しました。
「落河内(おちがこうち)のカツラ」と呼ばれる鳥取県天然記念物です。

正面から見ると、左右に横枝が一本ずつ張り、中央は直立する7~8本の集合体。
幹周りは注連縄あたりで目測12mぐらい。ちょっと目測を誤ってしまいそうな圧倒さ
が漂っています。鳥取県では一番幹周りが大きな木。

高さもかなりあり、頭上の大きな空間いっぱい小さな葉が茂っていて、上だけ見れ
ば元は一本だと思えない。

巨木の手前には山から冷たい水が流れる小川があり、そこにかけられた橋を渡って
木に近づきます。渡った先には伸びてきた根が横切り、ずっと向こうまで伸びてい
る。どこまで伸びているのか。
右側に90°回ると数本の直立幹がはっきりと見えてくる。そして太い横幹がぐっと
張り出しています。

真裏に回ると、木漏れ日の光で、横に張った幹や、中央の幹がはっきりと見てとれ
ます。注連縄あたりから枝が分岐している。大きな幹以外にも若木が横から這いだ
し伸びています。この姿は八岐大蛇を彷彿させる。

さらに近づいて撮すと、画面全体が木になってしまう。低位置で分かれているので、
一本巨木とは趣が違います。直立する幹が枯れる頃には、手前の小さな木が大きな
直立木になっているかも、数百年後の事ですけどね。

さらに90°回ると、束になっている様子が良く分かります。それらを注連縄が括っ
ているみたいな印象。

兎に角、根が八方に長く、かなり地表に出ていて、時には他の木と融合したり、地
下の見えない根はどこまで走っているのだろうか。

周囲には、枯れて自然に落ちたものや危険で切られたものなど沢山あり、それがま
た太かったりで、昔はもっとすごかったと想像できる。
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帰途は林道と思えるこの道をどんどん上って行きます。途中同じ目線右手に鷲峰山
が見えていました。いくつかトンネルを抜けると、下りが始まり三朝町の中津に出
てきました。集落は廃屋がかなりありますが、お住まいされているお家もあります。
集落を過ぎると中津ダム、何年ぶりの中津ダムだろう。

ダムからは小鹿渓が始まります。大小の岩の間を縫うように流れる清流、夏に涼を
求めていらっしゃる方が多いと聞いていましたが、この日は誰一人として見かけま
せんでした。

少し下って、車の止められるスペースがあり下を見ると遊歩道の向こうに深そうな
淵が見えます。ぐるっと回って遊歩道で淵まで行ってみる事にしました。

川まで降りると巨石、その上を恐る恐る前まで出てみると、先程見た淵へ川が流れ
落ちていました。

遊歩道の階段を下りると深そうな色の淵。案内板には雌淵(めんぶち)と書いてあ
りました。大岩魚でもいるんじゃないかとじっとみましたが魚影ひとつとして見つ
かりません。

遊歩道の上下で汗びっしょり(笑
- 2014/07/26(土) 23:11:46|
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