福井駅「プリズム福井」でうろうろしていたら、もうこんな時間、慌てて今日の
お宿に向かいます。福井市からひたすら走って、17:00(735km)に到着したのは、
京丹後市網野町、木津温泉の「
ゑびすや」さん。

受付・ロビーは新館です。浴衣を選んで、お部屋へ案内していただきます。この日
はお客様もすくなく、館内はとても静かでした。

お部屋は本館。長い廊下を進むと、途中から建物の雰囲気が変わってきます。ノスタ
ルジックな古いデザインで、窓のガラスも古いものの様で微妙にゆがんでいました。
本館は小さな川を渡って行きます。その渡り廊下の左には大きな桜が咲き始めてい
ました。

廊下を渡った所に隠れる様にあったのが大正モダンの古い談話室。そして本館の旧
ロビー。上がり縁や壁には曲線が施されています。

2階には、松本清張が2か月滞在して「Dの複合」を書きながら休憩していた窓席も
そのまま保存されていました。また、その横には、設えなどの展示部屋、昔は宴会
などに使われていたでしょうね。

お部屋は2階でした。音がするので障子を開けると、畑の向こうに北近畿タンゴ鉄
道の電車が見えていました。

夕食まで、温泉三昧。
夕食は新館の食事部屋「竹の春」でいただきます。部屋の外は、広い竹の庭。地面
は一面苔で、照明があたって緑一色になっていました。

お品書きはありませんが、料理の説明を丁寧にしていただきました。

先付け、ホタルいかとねぎの酢みそは、いかの腸の旨味とねぎのシャキシャキ感。
前菜4種盛り、塩が利いた道明寺、腸は使わず糀と醤油・みりんで和えたしまめの
塩辛、カマンベール鴨ロースト、長いも真丈寄せ。

お造りは、ズワイがに、甘えび、鯛、まるご。かにはねっとりとして甘い。甘えび
は、みそが濃厚。鯛は昆布〆で旨い。まるごはぷりぷり。

煮付けは、「こむぎ」だそうです。昨年も夕日ヶ浦温泉のお宿でいただきました。
たしかメバルだったと覚えています。ほろりと崩れる身、甘く炊いてありました。

天ぷらは、かに、えび、タラの芽、野菜かき揚げ。特にずわいがにがふっくらとし
て美味しかったです。たらの芽も大きく、ふんわりとしていました。
焼きものは、さけの粕漬け。身がふわっとして、旨味が多く、香りも良かったです。

台ものは、かにすき。新鮮なので身が甘く、ジューシーです。

この鉢ものがとても手の込んだ一品。中央に菜の花、周りをかにのほぐし身、外を
桜の葉と玉子で巻いてありました。贅沢な巻物でとても美味しかったです。

お吸い物は真丈ともち麩、木の芽の香り。高菜の古漬けでお茶漬けにしました。
デザートはあっさり豆乳プリン。

このお宿は温泉目当てでお料理の事は全く気にもしてませんでしたので、とても美
味しく、リーズナブルでこれだけの料理が出てくるとは、嬉しい驚きでした。
夕食後も温泉三昧。翌朝、早くからまたまた温泉。
そして朝食。外の竹庭園が綺麗に見えています。

サラダやデザートはバイキング。この日は3組でした。

意外にも朝食は少しずついろいろあり、量も程々で、老夫婦にはよかったです。

- 2015/03/30(月) 23:12:41|
- 温泉・観光・風物・史蹟|
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コメント:2
あれれ、同じでしたか。昭和初期の建物でしたが、大正モダン風でしたね。
僕は温泉目当ての宿泊でしたが、ななはるさんも温泉でしたでしょうか。
- 2015/04/09(木) 23:59:15 |
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- ひさごん #TUPMmKso
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