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2016/11/01
米子市東八幡 「米子八幡神社」の蟇股

10月30日に遷宮が終わったばかり、足場が残されていて社殿が間近に見れると聞き、
こんな機会はないとやってきました。

日野川右岸、県道160の土手横に鎮座する「米子八幡神社」(米子市東八幡276)。
宮司さんがいらっしゃったので、境内に車を止めさせていただきました。

土手から石段を下りると社頭。明神鳥居手前に社号標と手水鉢。注連縄は両端が襷に
結ばれています。
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鳥居と随身門との間に一対の大きな出雲丹後狛犬。阿形の顎から下はかなり崩れて
います。尾は立尾だけど先端が尖っていないタイプ。宮司さんによるとは県下で2番
目に古いそうです。写真は左が吽形、右が門側から撮った阿形。
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大きな入母屋造りの随身門。それ以上に大きいのが注連縄。右元、左綯え、両側の
〆の子も大きいです。
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随身門頭貫上に蟇股が2つ。少し風化し木目が浮き出てしまって、彫刻ははっきりと
判別できないが、なんとなく左右とも武神が悪鬼と戦っている姿に見えます。
写真上が右蟇股、下が左蟇股。
(2017年3月追記)
いろいろ調べて、これと言った確証はないけどとりあえず結論を出しておく事にし
ました。右蟇股(写真上)は源頼政の鵺(ぬえ)退治。左蟇股(写真下)は瀬田の
唐橋での俵藤太の百足退治。どちらも八幡神に願いを込めたと言う。
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随身門の天井には動植物の嵌め絵がありますが、色が褪せてほとんど消えかかって
います。馬、梅、百合がやっと分かる程度です。
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門を潜ると、正面には入母屋造りの神楽殿。今回の遷宮で仮屋となったそうです。
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参道を左に曲がるとイチョウの向こうに社殿。周りは足場が組んであり、屋根は葺き
替えられたばかりで赤銅に輝いています。拝殿は5間の入母屋造り平入り、千鳥破風、
向拝は唐破風。社殿の向きは9月の秋分の頃、大山から太陽が昇る方向に造営されて
いるそうです。
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唐破風下には横幅いっぱいの龍の彫刻。雲文様や花弁渦文様で埋め尽くされていま
す。白い彩色が剥がれてモザイクの様になり、輪郭がぼやけているのが残念。
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脇柱の木鼻は珍しい見返り麒麟獅子。右阿形の眼には金色が入っています。麒麟獅子
は島根県に多く、作者は江戸時代の富次精齋と宮司さんの説明がありました。
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蟇股も沢山あり、鳥取県では一番多く保有しているそうです。蟇股の意匠にもなっ
ている「竹に虎」の組み合わせの謂われ「安住の地」も説明していただきました。

拝殿正面には、6つの蟇股があります。
拝殿正面の中央扉上は、右が「獏と?」、左が「竹に虎」。
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拝殿正面の右側には、「鶏と蒲公英」と「栗鼠と石榴?」。
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拝殿正面の左側には、「鹿と紅葉」と「空飛ぶ魚???」。宮司さんに聞いたけど
この魚みたいなのは何かわからないとの事でした。調べてみますと言ったけどさっ
ぱりわかりません。頭は龍、大きな翼があり、胴体は魚。見た目は天守閣にある鯱
みたいだが翼がかなり大きいのでユーモラスな応龍かも。
(2017年2月15日追記)
いつもの様に神社彫刻の画像を検索していたら、偶然「鯰の髭と魚の尾鰭を持ち羽
で空を飛ぶ」の表現に目が止まる。これはもしかして謎のままにしていた、米子八
幡神社の「空飛ぶ魚」かもしれないと調べる。波と組み合わせてある事など考慮す
れば、「飛龍」の可能性が高い。しかし飛龍と応龍は同じとする説、異なるとする
説があるので悩ましい。
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拝殿内、奥の正面には彩色鮮やかな2つの蟇股。平安時代のものだそうです。右が桐、
左が菊。間には切り株上の刻を告げる夫婦鶏。
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社殿周りには足場が組まれていて、この時だけ高い位置から見学できます。拝殿の
千鳥破風、唐破風を初めて上から見る事ができました。葺き替えられたばかりの銅
板葺屋根。
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写真上、拝殿の背面から弊殿の屋根が伸びて、本殿に繋がっている様子。弊殿の大棟
は表の千鳥破風と同じ高さなので、見ようによっては入母屋造りの拝殿と切妻造り
の弊殿が交わっています。写真下、弊殿はそのまま流造りの本殿に繋がっています。
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拝殿側面には彫刻はありませんが、本殿の両側面と背面の彫刻を間近で見る事がで
きました。残念ながら本殿正面は確認不可能。本殿は3間x3間の流造り。

本殿向かって右妻側。一手先、二手先の組み物で桁と梁が支えられています。妻中央は
二重虹梁となっています。
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流れ屋根下部分(本殿前部分)の蟇股は「桐」、その上部には波と雲の彫刻。本殿左
側面も全く同じものでした。
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妻中央には3つの蟇股があります。下に2つ、上に1つ。
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上は「龍」、右下は「蓑亀」、左下は「鶴」。構図的にはすべて本殿正面側を向い
ています。
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本殿背面は並びで3つの蟇股。左は「栗鼠とぶどう」、中央は「流れに浮かぶ紅葉」、
右は「松に鷹」。特に左の蟇股が秀逸。しなやかな栗鼠と今にも折れそうな程の葡萄
のつるで繊細な彫刻です。両脇の栗鼠と鷹は中央を向いています。
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本殿向かって左妻側。流れ屋根下に1つ、妻中央に3つの蟇股がありますが、流れ屋根
下は右側と同じです。
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妻中央、上は「牡丹に唐獅子」、右下は「鳳凰」、左下は「波兎」。飛翔する鳳凰
の躍動感が伝わってきます。こちらも本殿正面側を向いています。
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宮司さんが21面の蟇股があると言われてました。今回、随身門に2面、拝殿外に6面、
拝殿内に2面、本殿外に11面でした。たぶん本殿正面にも蟇股が数面あると思います。
宮司さんと約束した翼のある魚は不明のまま。

今回初めて、蟇股彫刻の向きに眼が止まりました。

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  1. 2016/11/01(火) 22:10:14|
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コメント

はじめまして

はじめまして。「戦国時代を追いかけて(略)」の管理人のつねまると申します。
川六狛犬を追いかけて鳥取県を廻りましたの。

行く前にもっとお邪魔していれば美味しいものがいただけたのにと悔しいです。次回、リベンジ。

米子八幡神社、彫刻が素晴らしいですね。間近で見られるとは、羨ましいです。
  1. 2016/11/12(土) 16:32:12 |
  2. URL |
  3. つねまる #pjmS0te2
  4. [ 編集]

>つねまるさん

はじめまして。当方はまだ川六さんの狛犬、追い始めたばかりです。
米子八幡神社はこの時だけの足場で運良く見る事ができました。

「戦国時代を追いかけて」を少し見ましたら、富田八幡宮が紹介してありびっくりでした。幼い頃の遊び場でしたので。
  1. 2016/11/14(月) 22:00:40 |
  2. URL |
  3. ひさごん #TUPMmKso
  4. [ 編集]

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