今日もおでかけ

鳥取県の食べ歩き、巨木巡り、神社巡り

2017/03/17
八頭郡智頭町坂原 「金刀比羅神社」のヤマタノオロチ

彫刻が素晴らしいと言う「金刀比羅(ことひら)神社」(八頭郡智頭町坂原461)を目指し、智頭の町から国道53号、県道10号と進み左の坂原地区のたんぼ道に入ると、一の鳥居が見えてきます。鳥居の右の農道脇に車を止めました。
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神社への参道入り口は、獣避けのしっかりした柵で閉ざされていたので近くの人にお聞きしたら、柵を開けて入り帰る時にしっかり閉じればOKとの事。標柱(しめばしら)の先の平坦な参道を進むと二の鳥居。
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二の鳥居を潜るとさらに左に緩やかに曲がりながら石段が続き、頂部に随身門。
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そろそろ境内かなと随身門を潜ったら再び石段と三の鳥居。その先にまたまた石段、そして杉の木立の間をどんどん上って行きます。どこまで??
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150mぐらい進んで、やっと最後の石段。石段の左には目通り幹周り3.5mの杉の大木。石段の上の両側に狛犬、正面に拝殿。
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阿吽の座型狛犬、どことなく丸いぽっちゃりした柔和な感じ。彫りは深くありません。丸尾で、口もどことなく笑みがある様な。口元が緩んでませんか(笑
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拝殿は3間2間の入母屋造り平入り、流れ向拝。頭貫上の蟇股には社紋の丸に金の彫刻。
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本殿は入母屋造、平入り、千鳥破風、向拝は唐破風。鳥取東部の小さな本殿でよく見かける形式で「宮殿(くうでん)造」とか「八棟(やつむね)造」と呼ばれます。
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いつもの様に左に回って近づくと彫刻群、斗栱、二軒が目に飛び込んできます。うわさ通りのすごさです。
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本殿正面。いたる所装飾で埋められていて、どこから見ようかと目が落ち着かなくなります。
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水引虹梁上には精緻な龍とその龍の尾に噛みつく獅子。獅噛(しかみ)の様なポーズです。この様な構図は初めて見ました。そして、その下の水引虹梁の彫刻が秀逸。くっきりした深彫りで、両側に飛ぶ雀。龍も雀も木目が美しいです。
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見上げる唐破風妻には、目と口に色が入り生き生きとした龍。よく見れば翼があるので、応龍かな。
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正面扉の両脇は阿吽の龍。右は昇り龍、左は降り龍。扉には社紋の丸に金。
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扉の上部、長押上には横いっぱいの牡丹。その上には左右に蟹。さらに波と雲。斗栱は三手先で尾垂木にも鳳凰や象の彫刻。ここまででもすごかったけど、この後にさらなる驚きが待っていました。
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左向拝柱の木鼻。正面は獅子、側面は獏。こちらも目には色が入って精悍な顔つき。
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手前側左斜めからの本殿。左側面の胴羽目彫刻、上部屋根下の斗栱など目を見張ります。
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目を下にやると、廻縁下にずらりと蟇股彫刻。背面にも右側にもありました。ざっと見ただけでも、梅、竹、杜若、桔梗、菊、蒲公英などなど。
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本殿、左側面の胴羽目の彫刻。全面を使って岩場の上に座す櫛名田比売(くしなだひめ)。背後には大蛇の胴が見えています。
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その上部、正面と基本同じ意匠ですが、右が鷹、左が琵琶と猿。
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奥側左斜めからの軒下。三手先斗栱の尾垂木や隅尾垂木に、龍、鳳凰、象、獏、獅子の彫刻が施され、「お~」と声が出る華麗な様子。
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同じ斜めから左側面と背面の胴羽目彫刻をみると、櫛名田比売の背後の龍の胴は背面の彫刻に繋がっている様に見えます。
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背面の胴羽目彫刻は、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)。8つの龍頭と8つの酒樽。中にはすでに酔っぱらって上を向いている龍もいます。物語性を強く出した迫真の彫り物です。顔の向きもそれぞれ変えてあり、真っ黒な瞳も入り、生き生きしています。
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少し斜めからの様子。迫力ありました。
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背面上部、右が鶴、左がおしどり。
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右側面の胴羽目彫刻は、須佐之男命(スサノオノミコト)。手には十握剣(とつかのつるぎ)、左には大蛇の尾があり本殿身舎を大蛇がぐるっと巻いている構図。
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右側面上部、右が鷹、左が波兎。
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手前側右斜めからの軒下と彫刻。本当に素晴らしいです。
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社殿右側の斜面を上って、下方に本殿屋根を見ました。「宮殿造」とか「八棟造」とか呼ばれる屋根形式。
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最後に狛犬君の後姿。中央にクエッションマークの様な巻き毛がありました。
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雪で滑りながら山道を上ってきた甲斐がありました。胴羽目彫刻は迫力があり凄かったけど、何故か心に残ったのは向拝虹梁の雀でした。

(2017年4月30日追記)
この狛犬についてFBにてK氏に教えていただきました。
鳥取県では他に見られないタイプ。顔は丸形、ピンポン玉形の目で、体形とも浪花式狛犬系に見えるが、尾は浪花式の団扇(うちわ)形状と違う。智頭は上方へと向かう主要道であった「智頭往来」の宿場町。大阪で修行、または何度も山陽側・関西にいったことのある地元の石工作ってところか??『明治三十■ 酉三月建之』と読んだ。

鳥取神社巡り一覧


  1. 2017/03/17(金) 22:19:55|
  2. 巨木・神社・温泉・旅|
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  4. コメント:2
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コメント

どーも、おひさしぶりです。写真の枚数から興奮度合いが伝わってくるようです。今度帰省して覚えてたら寄ってみます。神社巡り一覧を見ると、あえて有名どこをはずしているような、、、お寺巡りも見てみたいものです。
  1. 2017/03/25(土) 01:07:43 |
  2. URL |
  3. どーも #-
  4. [ 編集]

>どーもさん

お久しぶりです。どーもさんが読んでくれるかな~とタルマーリーの記事を書きました。
最近は食べ歩きは程々で神社巡りを楽しんでいます。近くから彫刻が見られる小さな神社を選んでいます。有名な神社はそのうちに。お寺は興味が湧いてきたら巡ってみたいと思います。
  1. 2017/03/25(土) 07:18:17 |
  2. URL |
  3. ひさごん #TUPMmKso
  4. [ 編集]

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