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鳥取県の食べ歩き、巨木巡り、神社巡り

2017/07/24
東伯郡琴浦町八橋 「諏訪神社」 狛犬と本殿彫刻

琴浦町八橋の旧道を西に走っていると、カーブミラー横に巨大な常夜灯が見えてきます。「諏訪神社」(琴浦町八橋1681)の社頭。駐車場は右横。
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笠は入母屋造り。二軒、斗栱、蟇股など忠実に再現。妻部には龍の彫り込み。下部の基壇には波兎。高さは一番下から約3.5m。昭和五十年、施工は来待勝部石材店。
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鳥居を潜ると右に手水舎、そして御影石の参道が真っ直ぐ随身門まで伸びています。その途中に狛犬2対。手前の狛犬はとても大きいです。
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高さは目測120cmぐらい座型の狛犬、右阿形は子持ちです。昭和二年の刻字、石工銘はみつかりませんでした。石種は赤みを帯びて剥離する様に風化しているので来待石製か? ただいま勉強中。
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その背後の狛犬はとても変わった形。黒っぽい灰色の座型。小判型の台座。顔はどことなく憎めない、ブルドッグを彷彿。右の阿形の前脚は浸食を受けた様に小さな窪みが出来て、また浸食で肉が薄くなり前脚より頭が前に出ている感じ。刻字は「文政七年八月吉日」、「石工 五郎右衛門」
(2022年10月28日追記)
五郎右衛門さんの作品は「大慈寺」(倉吉市長谷)、「小鹿神社」(三朝町小鹿)、「倭文神社」(倉吉市志津)、「勝宿禰神社」(倉吉市下田中町)にあります。
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最も特徴あるのは、背後からの姿。渦の様な小さな巻き毛とねじり上がった尾先。鬣辺りも房の様な毛と巻き毛の組み合わせ。石工さんの腕の見せ所。この石種は?
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この狛犬を再確認に2018年7月に再参詣しました。最後に記事を追加してあります。


随身門を潜ると緩やかな石段が続き、途中から左に曲がっています。
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96段を上りきって境内をぐるっと180°右に折り返すと大きな拝殿。5間x2間の入母屋造、平入、軒向拝。
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向拝の木鼻はくり抜き型で正面が獏鼻、側面が象鼻。注連縄は不釣り合いな程極端に細い。ちなみに向拝柱上の組物は斗が横に4つ並んでいて連三ツ斗(つれみつど)と呼ばれます。
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水引虹梁上の彫刻は、丁寧に彫られた牡丹と獅子。
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本殿は1間x2間の縦長で入母屋造、妻入り、向唐破風向拝。鳥取中部で時々見かける中山造。背面が入母屋でなく切妻の場合、春日造変態となります。
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瑞垣があるので正面に近づけません。正面まわりの彫刻は遠くから斜めに見る事になります。唐破風妻懸魚は見上げて撮ったのではっきりとはしませんが鳳凰と思います。
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懸魚の奥、唐破風入りは左からは見えないので右から確認。一部しか見えませんが鷹かな?
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向拝水引虹梁上には龍。
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本殿正面、扉上には竹に虎。
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向拝左側面。木鼻は、正面が獅子、側面が獏。海老虹梁上の手挟みは満開の牡丹。
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本殿左側面。平行垂木の二軒、屋根の持ち上げは出組(一手先斗栱)。脇障子と廻縁があります。
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斗栱間には彫刻。遠目でも彫りがはっきりと見てとれます。
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本殿左側面、右の彫刻は笹に獅子。立体的にとてもくっきりと彫られています。上の流水文様も同様に陰影がはっきりしています。
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本殿左側面、左は一角、背中の甲羅、蹄などから水辺を走る霊獣の犀。過去に一度、日野町の板井原神社で見ました。
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左斜め奥から本殿背面。斗栱間の彫刻はありませんが、はっきりと跡が残っていたので、落下したのか。理由があって外されたのか。どんな彫刻だったか?正面が虎だったので背面は龍が彫られていたかも。
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本殿右側面、右の彫刻は雲間を奔る麒麟。
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本殿右側面、左は牡丹に獅子。
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本殿左に境内社。その足元に見落としそうな小さな狛犬。
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阿形か吽形かわかりませんが、口元がゆるくカーブして、にっこりしている表情。とても愛嬌があり、心和みます。
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高さは25cmぐらい。表面はぼろぼろ風化し、輪郭が丸くなっています。刻字はありません。
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本殿の右奥の林を10m進むと、眼下に八橋の町並み。
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メモに走り書きで「石工 権九郎」と書いていたが、どこだったのか分からなくなった。灯籠なのか狛犬なのか? 写真は必須ですね。


(2018年7月18日追記)
八橋石工の狛犬を再確認のため、ほぼ一年振りに再訪しました。小判型の台座の足裏から91cmの座型で少し前のめりの姿勢。少し前に出ている口吻。右阿形はかなり浸食されています。刻字の再確認「文政七年八月吉日」「石工 五郎右衛門」。
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阿形、正面と背面。少し傾げた顔は大きくブルドッグ顔。上唇の襞が大きくうねっています。尾は多くの渦巻きで上部は捻り尾。
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吽形、正面と背面。顔の特徴のひとつは阿形とも、目の下に頬骨の輪郭が浮き上がっている事。尾は同じく下部は渦巻きで上部は捻り尾。尾を良く見ると阿吽で違いがあります。渦巻きは阿形が大きく疎ら、吽形は小さく密集。捻り尾は阿形は粗く、吽形は細かい。
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尖り尾の違い。写真上が阿形、下が吽形。
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随身門から振り返って。
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分からなかった「石工 権九郎」の確認。大きな狛犬の手前の灯籠でした。年号刻字は「延享三丙寅天六月吉日」。

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  1. 2017/07/24(月) 23:48:06|
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