三朝町の県道482を南下、途中右の脇道に入り福本地区を目指す。黄色い橋を渡ってすぐ左に石段がありますが、鳥居はないので見過ごしそうです。「日幣咫(ひえだ)神社」(三朝町福本342)、googleマップでは福本神社となっています。

15段上るとこぢんまりとした境内。左に社殿があります。

一段上に小さな社殿、下の両脇に狛犬と灯籠。一目、変わった狛犬だな~、どこかで見た顔つきですが思い出せません。

高さ60cmの座型、ぶつぶつ孔のある粗く硬い石。特徴的なのは長い鬣と尾の側面から横に伸びる毛並み。尾の後ろ側は凹凸がなく真っ直ぐ。大腿あたりには瘤表現もあります。

右阿形は片足欠損。台座は浮き彫りでなく深い陰彫の牡丹。刻字は「慶應元年丒八月吉日」、石工銘は見あたらず。

つんと上向きの扁平鼻、後から取り付けたかと思える様な耳、鋭い牙。

この狛犬の一番の見所はやはり尾でしょう。厚さは無く直立しています。左右に別れ巻き毛5つ、上部は尖らずまとまっているが、上から見ると3つに分かれています。側面からは真横に伸びる毛。見た事がある様で見た事の無い尾です。

左吽形の背後には宝珠を乗せた大きな石。

灯籠の刻字は「慶應三丁卯九月吉日」。本殿は、小さな流造、彫刻類はありません。

来た道を引き返し県道482に出るとすぐにとっとり名木100選の「福本のツバキ」がありますが、案内板の大きさよりかなり小さいです。幹周り目測2.0m、高さ5mぐらい。

反対から見ると、多くの枝が枯れて切られています。葉を着けているのは2本の枝と根元から伸びた新しい小枝のみ。何があったのかわかりませんが巨木の風貌は全く無く、朽ちてゆく手前。かろうじて巨木を感じられるのは根元から下のむき出した辺りのみ。
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- 2018/11/11(日) 23:23:30|
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