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2019/03/29
倉吉市森 「山長神社」 狛犬、狐像、巨木

この神社は2016年「くらよしの名木めぐりバスツアー」で最初に訪れた後、何度となく足を運びました。

倉吉市内から県道288(上大立横田線)をどんどんさかのぼり森地区を過ぎる辺り、道路右に玉垣に囲まれた「山長(やまおさ)神社」(倉吉市森142)が見えてきます。
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4段上、両脇に狛犬、3m先に鳥居、背後に随身門。鳥居の刻字は「明治二十五年九月日」、「石工 フクトミ 石井キサク」。
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足裏から110cmの大きな出雲式座型の狛犬。部分的に補修されています。
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がっしりした体つき、目は飛び出し、上前歯をむき出し、口の端には丸みを帯びた牙、阿形は小さな尖り舌、耳は伏せ耳。
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尾は下部は左右に交互に分かれ先端渦巻き、上部は数本の房が編み込まれた立尾。刻字部は風化と剥離が進んでいてなかなか読めないので過去2度参詣し崩さないように優しく掃除して読みました。「文政十一歳子九月吉日」、石工銘は見あたらず。
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随身門を潜ると参道20m先に石段、左にシダレザクラ。実はこの桜の開花に合わせて参詣しました。
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石段下両脇に灯籠、12段上両脇に狐像と灯籠、正面に赤瓦の拝殿。左狐像の背後にムクノキの巨木。下の灯籠の刻字は「安政六年未九月日」、「石工 福富村 安右エ門 治平 喜助 作」。上の灯籠の刻字は「万延二酉三月日」、「石工 福富 安右エ門 治平」。
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狐像は高い基礎の上に置かれています。大きな像ですが、ムクノキが大きすぎて小さく見えてしまいます。
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盤座下から耳頂まで98cm、首輪を付け、左吽形は経文を咥え、台座には宝尽くし文様の鍵、小槌、隠れ蓑、隠れ笠、宝珠が彫られています。刻字は「安政七年申三月吉日」、「石工 堀村 亀助頼治作」。
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拝殿は赤瓦の入母屋造平入、軒向拝。
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向拝虹梁上に桁を支える力神。また屋根の隅棟先端には猿像。
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本殿は透き塀に囲まれた大社造変態、唐破風向拝。
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向拝虹梁は2体の龍が胴を絡ませ、頭は柱側面の木鼻となっています。柱正面の木鼻は獅子、奥柱の木鼻は獏。龍の上には力神。
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本殿裏の様子。斗栱間に蟇股彫刻がありますが、遠くてはっきりしません。
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本殿を挟んで離れた位置に狛犬が一対。高さ62cm、立ち尾の座型。硬い石なので彫りがくっきりとしています。そして顔を見た瞬間、福富捻り尾系と直感。
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最大の特徴は顔の作り。顔の左右の中心が角材の角の相当する角材顔。鼻は凸型に図案化され扁平、鼻の皺はくっきり。目は卵形、線刻で瞳が彫られています。阿吽とも大きな歯列をむき出し。
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45°参道側に顔を向けています。台座の牡丹も特徴ある彫り。
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尾はこの系列には珍しい細い筋の直毛に近い捻り尾。刻字は「明治二十二年丑九月日」、石工銘はありません。
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この角材顔の狛犬を「福富捻り尾」と独自分類しています。現在まで「楯縫神社」「耳神社」「立見神社」「福富神社」「大正神社」「神田神社」、当「山長神社」を確認しました。石工銘が確認できるのは福富の石工さん2例のみです。

社叢は高木・巨木に囲まれています。特に境内左側に2本の巨木があります。
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狐像の背後に特徴的な木肌を見せているのがムクノキ。大きく2分岐していて片方はすでに無くなっています。残りは大きく口を開いていますが高く伸びています。手前に被さっているのはアスナロ。
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裏はムクノキらしい板根と赤みがかった樹肌。幹周りは実測5.16m、高さはレーザー簡易測定で18.44m。
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さらに左にタブノキ。低い位置から分岐していた様ですが、右はすでに朽ちています。左も高さ10mぐらいで欠損。しかし低い位置から分かれた支幹が沿うように伸び、とても多くの枝を張っています。
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裏側からの姿。朽ちた方も含めた幹周りを測定すると8.06mと巨大だった事がわかります。元気な方だけでも5.15m。樹高は15.04m。
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山長神社から少し下った所にコノテガシワで有名な「正應寺」(倉吉市中野)があり、ここにはFB友のK氏に教えてもらった亀助作の地蔵菩薩像があります。自然石に光背が彫り込まれ、像が半肉彫りされています。刻字は「安政四巳天 七月吉日」「石工 堀村 亀助頼治 同 福富 安右エ門」。そうではないかと思っていた亀助と福富石工のつながりが確認できました。
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  1. 2019/03/29(金) 23:14:10|
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