今日もおでかけ

鳥取食べ歩き、温泉巡り、ガイナーレ鳥取応援、巨木・神社巡り、自作料理

2020/01/17
岡山県苫田郡鏡野町高山 「妙見山 檜山神社」の狛犬

県境の岡山県側の狛犬を調べていたら気になる狛犬の画像を発見。情報収集すると明治5とだけ判明。しかしある石工さんの作風にそっくり。これは確認するしかない。

狛犬がいるのは妙見山(613m)の山頂にある「檜山神社」。鏡野町の高山神社脇の道を山に向かって上って行きます。もちろん舗装などなく車一台の巾、少し進むと轍が深く腹をこすりそうなので車は断念。車道を歩いて上って行きます。30分後かなり高くなってきました。
01



何度も何度も休憩しながら1時間5分後に駐車場に到着。後から考えたら4駆だったので大丈夫だったかも。ここでしばし休憩。
02



駐車場から100m程行くと石段が始まり、12段上に一の鳥居と灯籠。扁額には「北辰妙見宮」。鳥居の刻字は「安政五戊午年」。
03





すでに体力を使い果たして気力も無くなっているのに、うねる石段がはるか彼方まで続いています。
04



20段上る度に腰を落として休憩し、163段でやっと二の鳥居に到着。鳥居の刻字は「康徳九秊拾壹月吉日」。康徳は満洲国の元号で昭和17年、「秊」は年の異体字。
05



先頭を行くよこりんはすでに頂上で「狛犬~、オオカミ~」と叫んでいる。その声を聞いてもゼイゼイ、バクバク。
06



合わせて261段を上りきったそこにはあの狛犬とオオカミ像が待っていました。手持ちのカメラでは入りきらないのでスマホの広角で記念すべきショットを。
07



一目見て予想していた石工さん作と確信。石工銘ははっきりと残っていました。「明治五壬申歳六月吉日」、「伯州 石工 倉吉 文四郎」。「州」は異体字の「刕」に近いが上に刀2つ、下に刀1つと変えてあります。
08



高さ78cm、座型の狛犬。45°石段側に顔を傾けています。
09



筋肉質でがしっとした体。
10



豊かな顎髭。
11



高い眉毛の奥に眼光鋭い目、うねる上唇の襞、大きな牙で精悍な顔つき。耳は後ろに被さっています。
12



ふっくらとした尾。下部は別れて渦巻き、上部はゆるい捻れの房が集まり立ち上がっています。
13



文四郎さん作の狛犬は、「助沢神社」(日野郡江府町)、「上齋原神社」(鏡野町上斎原)、「御鴨神社」(新庄村)。銘はありませんが酷似しているのは「茅部神社」(蒜山西茅部)。倉吉周辺には無く岡山県側に集中しています。確認できたのは慶應二年から明治五年までの短い期間。まだまだ作品が残されている可能性は高いです。そして岡成石工「石丸文四郎」さんと同一人物かどうか、謎が解ける日は来るのだろうか。


狛犬の後ろには、赤茶のきりっとした姿の象と灯籠。灯籠の刻字は「嘉永三庚戌歳四月吉祥日」。
14



足裏から耳頂まで77cmの備前焼、狐像ではなく明らかにオオカミ象です。尾は立尾でオオカミらしくないですが、目、牙、鬣、あばら骨などオオカミの特徴です。「昭和三十八年九月」、「備陽 陶山■作 窯元本家 興楽園焼成」。
15



石段から3m先に「檜山神社」の拝殿。左の参籠所は倒壊。拝殿も傾いています。
16



本殿は中山造、唐破風向拝。屋根の持ち上げは三手先斗栱。こちらも老朽化が進んでいます。
17



境内左奥に境内社。その脇に1体の備前焼、前脚、耳、牙は欠損。首が長く狛犬に見えない、かと言って狐にも見えない、強いて言えばイタチか。
18



今回は今までで一番苦しい参詣でしたが「文四郎」銘を目にした喜びは言いがたいものがありました。
  1. 2020/01/17(金) 23:25:12|
  2. 温泉・観光・風物・史蹟|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント:0
<<岡山県高梁市巨瀬町 巨木「祇園の天狗大杉」 | ホーム | 倉吉市山根 日本料理「ふじ蔵」 2020年1月>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

ひさごん&よこりん

03 | 2020/04 | 05
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

Recent Entries

Recent Comments

Index

Category

Archives

Links

Search