気高町宿の河内川に架かる橋を渡ると左に「志加奴神社」の標柱と手水鉢。場所は気高町宿527。

標柱から15mで右に曲がって石段。右に社号標。

62段上って左斜めに折れ6段上に鳥居。左下に手水鉢。鳥居刻字は「明治二十六年癸巳一月吉日」、「鳥取市 石工 曻一」。手水鉢刻字は「天保四年癸巳九月日」。

鳥居から15m先に随身門。途中両脇に狛犬、左に鐘楼。

足裏から81cm、体長72cmの構え型。こんもりした尾を背負って前脚を岩場にかけています。

大きくうねる口襞。渦巻き眉。

右阿形。

左吽形。

ハの字の後脚。尾は左右に綺麗に編み込まれています。

刻字を確認すると「元治元年甲子五月」、「北河原村 川六作」。それ以外に「明治廿四年九月暴風之為破損 三十三年九月再築寄進土居村中」、「再刻 曻一」。
右阿形は再建となっています。再度よく見れば少し作りが違いますが全体としてはよく似ていると思います。曻一さんは現鳥取市石野石材の方と推測。
川六さんの構え型の中では比較的穏やかな作風となっています。最後の作品で翌年没しています。
狛犬の先に随身門。

門を潜れば石段。上方に社殿の一部。

32段上ると境内。8m先に瓦葺き、入母屋造平入、唐破風向拝の拝殿。

拝殿前には2つの拝み石。刻字左は「大正六年十一月」、右は「明治廿九年丙申三月吉日」。

社殿全景。

本殿は流造、唐破風向拝。亀腹の刻字は「天明八戊申二月日」。

向拝虹梁上の蟇股は鯉。

向拝柱の木鼻は正面が獅子、側面が獏。写真は左向拝柱部。

正面扉の社紋は揚羽蝶。

境内右の小高い場所に境内社。その途中参道脇に狛犬の姿。

これが破損した川六さんの阿形。

脚を全て失っていますがそれ以外は綺麗に残っています。尾の編み込みも見事。

流造の境内社、前には扇形拝み石。刻字は「明治十四年巳正月吉日」。
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- 2021/05/29(土) 23:48:16|
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