今日もおでかけ

鳥取県の食べ歩き、巨木巡り、神社巡り

2023/03/28
湯梨浜町橋津 「湊神社」の笏谷狛犬、スダジイ

過去2度参詣するも1度目は急に大雨で、2度目は大風の中、頭上からの枝落下で断念。改めて参詣。

橋津地区内道路沿いに玉垣に囲まれた「湊神社」。玉垣には○○丸と船の名前が多く、また塩問屋、網屋など海に関係ある奉納者名。場所は湯梨浜町橋津369。
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玉垣中央に入口。6段上に花崗岩製鳥居、鳥居右に手水舎。鳥居の刻字は「宝永四丁亥年六月吉日」。
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鳥居から3m先に石段、7段上に随身門、中央が一段高い形式。
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鳥居の両側に合わせて灯籠4基。
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1番右の灯籠は自然石を巧みに使った見事な物。竿石と複雑な形状の台石のつなぎ目も見事。表に「献燈」とあるだけで他の刻字は一切ありませんがとある石工さんが浮かびました。高さは2.86m。
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残りの3基は白い花崗岩製の灯籠。共に「安永七戊戌歳九月卄一日」に奉納されたもので右から「天野屋」、「久世屋」、「赤池屋」。
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随身門内にはなんと笏谷狛犬。
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スマホを潜らせてなんとか撮影。特徴である白っぽい石、小さな尾、カールしたおかっぱ。高さは盤座下から43cm。
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右阿形。V字の高い眉、どう猛そうな口元。
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左吽形。見える範囲内には刻字はみつからず。
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現在まで鳥取県東部では16例確認していますが中部では倉吉市葵町「賀茂神社」に続いて2例目、西部での確認はありません。

随身門を潜って振り返ると脇にスダジイ。この位置からは2分岐に見えます。
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反対側からの姿。道路側に幾分傾斜。分岐は2~3mにかけて合わせて4分岐。高さは目測12m。
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幹周りは実測5.11m。
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随身門潜って石畳参道7m先から石段。参道両脇に狛犬と灯籠。灯籠刻字、左「嘉永四年亥三月吉日」、右「嘉永六歳丒九月吉日」。
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盤座下から尾頂まで82cm、凝灰角礫岩の構え型狛犬。比較的遺存状態は良いです。年号刻字はありません。寄進者から推測すると嘉永期。
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苔むした石段。見切れていますが、石段上り始めの左斜面の巨石に刻字があります。
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全面にわたって刻字。中央部には御普請奉行、御普請惣根取、大庄屋など見えます。「嘉永弐年五月」に石段を含め大工事が行われた様です。
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1番右に一際深く石工銘が刻まれています。くずし文字ですが「北方村 石工宇エ門 宇の村 石工幸七」。幸七さんは多くの灯籠を手がけました。最初に見た自然石の灯籠も幸七作の可能性大です。
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54段頂部両脇に花崗岩製灯籠、刻字は「文化五辰九月三日」。
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左斜めに参道、6m先に標柱、そして上の境内への石段。石段上に狛犬。
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盤座下から尾頂まで78cm、出雲式構え型の狛犬。低い位置から頭をもたげ参道側にぐいとひねったスタイル。細面で大きな耳。江戸期の作風です。刻字は「明治二己巳九月吉日」。
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参道に横向きに切妻造平入、軒向拝の拝殿。参道突き当たりに灯籠、刻字は「明治廿四年九月」。
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瑞垣に囲まれた本殿は流造。
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本殿左側面、飛び出している尾垂木は刳り抜き象鼻。
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向拝柱の木鼻は正面が獅子、側面が獏。向拝虹梁上に彫刻がかすかに見えます。龍かも。
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斗栱間に蟇股彫刻がありますが正面は見えません。
左側面。左は梅、右はコウホネ。
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右側面。左は波兎、右は菊。
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背面。左は桐、右は落下。
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拝殿左脇に奉納された錨。
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  1. 2023/03/28(火) 23:50:03|
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